
「メダル目指して」世界に挑戦!デフリンピック陸上日本代表の大学生
2025年11月13日
26日に閉幕した聴覚に障がいがあるアスリートが参加する東京2025デフリンピック。陸上男子4×100mリレーで金メダルを獲得した熊本学園大学4年の冨永幸佑選手がKABの番組に出演し、喜びを語りました。
「友達や陸上部のメンバーから『メダルおめでとう』という言葉をいただいて、とてもうれしいです」と語った冨永選手。生後6カ月のときに聴覚障がいであることがわかり、轟音レベルの大きな音でないと聞こえないといいます。

24日のデフリンピック4×100mリレー決勝では、第二走者として出場。日本は41秒22で優勝を飾りました。
冨永選手の100m自己ベストは、国内デフ記録ランキング3位の10秒89。今回は100mにも出場しました。
その経験を「100m決勝は11秒を切ることができず苦しい思いをしました。プレッシャーが大きかったです。4×100mリレーでメダルをとることができて、苦しさを乗り越えた感じがします」と話します。

また「競技中は、まわりの応援、サイン、エールをいただいて、走ることに集中することができました。バトンを受けて、瞬間的にチームの勝利を意識しました。全力でバトンを渡すことができてよかったです」と振り返りました。
リレーメンバーとのコミュニケーションは「聞こえないから難しい、できないのではなくて、聞こえなくてもできる方法を考え、つなぐことを考えて、チームでリレーすることができました」と話す冨永選手。「熊本のみなさんにあたたかい応援をいただき、感謝申し上げます。メダルをとることができ、これからも頑張っていきたい」としました。
4年後のデフリンピックに向けては「日本記録と世界記録を更新したい」と意気込みを語っています。
(「くまもとLive touch」11月27日放送)