
女子サッカーで世界一に輝いた熊本の小学6年生がいます。目指すは世界最高峰の選手です。
FCウイングス熊本の齋藤優奈さん。柔らかいボールタッチ、類まれなボールコントロールから精度の高いシュートを放ちます。
5歳から小学6年生までの部員およそ100人のサッカークラブで、男子に交じって、プレーしています。
「女子より男子の方がレベルは高いですし、そこでやっていったが、女子の中でもトップになれると思って、男子チームに入っています」
チームメートも「男子の中でも存在感が消えないくらい、足元の技術が高いです」「ドリブルがとてもうまくて、他に人には負けない技術を持って目立っています」と一目置く存在です。
父の影響で、小学1年生のころからサッカーを始めた齋藤さん。「ゴールしたり、仲間と助け合うところが好き」と、語ります。
人一倍の努力家で、技術をより磨きたいと、月に3回、世界最高峰のサッカークラブ、スペイン・バルセロナのアカデミー「バルサアカデミー」の練習にも参加しています。

今年4月には、世界各国のバルサアカデミーが集う世界大会のU-12女子の部門で日本代表に選出され、優勝を果たしました。
大会では、サイドハーフとして攻撃の起点となり、味方のゴールにつながるプレーも見せました。セットプレーではキッカーを務め、世界一に大きく貢献しました。
「みんなで勝てたのもそうですし、1人1人ゴールにつなげていったとても印象的でした。とてもうれしかったです」

指導するミケルテクニカルディレクターは「彼女は賢さがあります。練習や試合のいろんな状況にすぐ適用できる早さが優れています。彼女が世界大会に出ていたときの、ほかの女子選手やバルサアカデミー全体の選手の中でもレベルの高い選手です」と評価します。
齋藤さんが、いま磨いているのは状況判断能力。ボールを持っていないときに広い視野で状況を整理し、展開を考えます。
「次、自分にボールがきたらどうしようかなって考えています。首を振って、味方とのスペースを必ず見るようにしていたら(展開が)見えるようになりました。

世界大会で通用した部分もありますが、まだまだレベルアップが必要だといいます。
「(展開を)何個か考えても相手が対応してきて、できなかったときもあったので、そこを相手が対応してきてもできるように頑張りたいです」
目指すは世界最高峰のプレーヤーです。
「プロサッカー選手になって、バロンドールをとりたいと思います。」
現在、バルサアカデミーの世界選抜の候補にも選ばれています。世界選抜に選出されれば、来年1月にスペインでトレーニングや試合などに参加することになるということです。
(「くまもとキラリ星」10月24日放送)













