
ウエイトリフティング全国女子中学生選手権大会で優勝した谷川結良さん。目指すは全国2連覇、そして世界です。
高校生にまじって黙々とバーベルを持ちあげる谷川結良さん。熊本市の武蔵中学校に通う2年生です。
「今まで持ち上げられなかった重量が持ち上げられた時の達成感がすごく嬉しくて」

谷川さんは、7月に茨城で開催された全国女子中学生ウエイトリフティング選手権大会に出場。中学3年生の選手も出場していましたが、2位に大きな差をつけて初優勝を飾りました。
「自分ではそんなに実感がなくて、自己ベスト出せたらいいなと思って行ったんですけど、優勝して本当にびっくりしました」

体を動かすのが大好きな谷川さん。これまで、自転車やトランポリンにも挑戦してきました。
ウエイトリフティングとの出会いは小学5年生のとき。熊本県スポーツ協会が主催した競技体験会に参加したことがきっかけでした。

「バーベルを上げたときにビシッと決まった時の気持ちよさが楽しかったです」
しかし、練習場所の確保は難しく、時間も限られているため、思うように記録が伸びない時期もありました。
「ウエイトがまだそんなに記録が上がるような時じゃなかったので、記録が全然上がらなくて、やめたいと思ってしまった時が何回かありました」
そうしたなか、支えになったのは母・賀奈子さんの存在でした。
賀奈子さんは「私は経験者じゃないので競技のことは口出しできない。あくまでも食事と栄養面と睡眠とできるだけのサポートをさせてもらっている」と話します。
「辛かったり、やめたいと思った時に、お母さんがもうちょっと続けていこうとか寄り添ってくれた」
指導する海﨑良仙監督も谷川さんの将来に大きな期待を寄せています。

「フォームは中2にしてもう高校生のトップレベル。今13歳という年齢で高校生の全国大会に出て3番相当の記録を持っている。瞬発力、筋力、柔軟性、全部あります」
谷川さんの自己ベストは、スナッチ53キロ、クリーン&ジャーク65キロ。更新を目指しています。
「中3の時の全国大会で2連覇で優勝すること。スナッチ60キロ、クリーン&ジャーク70キロ目指しています」
その先には世界という大舞台も見据えています。
「周りの人たちがたくさん支えてくれて、そのおかげで、いま楽しもうと思えています」

ウエイトリフティング界の新星・谷川さんの挑戦は、始まったばかりです。
(「くまもとキラリ星」10月10日放送)













