
熊本県球磨村の松谷浩一村長が辞職願を提出し、次の村長選挙にも出馬しない意向を明らかにしました。
松谷村長
「村のために一番できることは何なのか考えた結果、職を辞すると判断させていただきました」
KABの取材に応じた松谷村長。すでに辞職願を提出し、17日に開かれる臨時議会で同意が得られれば、19日付で辞職することになります。出直しの村長選には出馬しない意向を明らかにしました。
きっかけは村議会との関係悪化でした。義務教育学校を設置する場所の選定などに関する政治姿勢を、複数の村議が問題視。「政治的判断能力の乏しさにより村政が進まず、復旧復興の方向性が見えない」などとして、不信任決議案が12日に可決されたため、松谷村長は議会を解散するか、自ら辞職するかの判断を迫られていました。
(Q議会との関係性に悩まれた5年間でもあったということでしょうか)
「うーん、そう、そうですねぇ。議会とのしっかりした関係性がないと政治とは運んでいかないんだなと改めて分かった感じですかね」
今回の不信任決議をめぐっては、村民からは「村長と議会の対立で村民の意見が置いてけぼりになっている」などの声も聞かれます。崇城大学総合教育センターの今井亮佑教授(政治学)はKABの番組で、次のように語りました。
「ポイントは選挙のタイミング。議会と村長の選挙を比べたときに、村長選挙の方が後に行われたということであれば、直近の民意は村長選挙にあらわれている。反村長派が議会で多数を占める場合であっても、反対一辺倒で村長と向き合うべきではない、ということになる」

球磨村では、2022年4月に議員選挙、2024年3月に村長選挙が行われましたー
「議会としては、6月に辞職勧告決議をして半年間猶予を与えたものの、改善されなかったということで、今回、不信任決議をしたという論理だと思いますが、議会よりも村長の方が直近の民意を受けているなかで、不信任決議まで突き付ける必要があったのか疑問が残る」
(「くまもとLive touch」12月16日放送)












