
「自宅で赤ちゃんを産んだ」
熊本市の慈恵病院に電話で相談した神戸市の20代の女性が、2月6日、殺人の疑いで再逮捕されました。
警察によると、1月24日から26日の間、自宅で出産した赤ちゃんの首を手でつかむなどして殺害した疑いです。
一度目の逮捕は、1月27日、自宅のクローゼットに赤ちゃんの遺体を遺棄した死体遺棄の疑いでした。
この母親は、出産の後、熊本市の慈恵病院に相談。一度目の逮捕の前日、母親と蓮田院長は電話で会話していました。
「生まれてきた赤ちゃんを見たところどうなっていたんでしょう」
「青白かった、動かなかったんですね」
「だらんとした感じですか。泣き声もまったくなかったということですね」
母親との電話を終え「首にへその緒がぐるぐる巻きになっていたそうなので、赤ちゃんは仮死状態から分娩中に亡くなることは十分考えられる」と語った蓮田院長。警察に情報を提供し、母親の保護などを求めましたが、警察は、この情報をもとに、母親を逮捕しました。

逮捕を受けて、1月29日、神戸市で会見を開いた蓮田院長。母親は産後疲労困ぱいの状態であり、慈恵病院に相談をしていることから、逃亡や証拠隠滅の恐れはないなどとして、警察の対応を批判し、逮捕した神戸北警察署へ抗議の意見書を提出しました。
「私としては、即逮捕という対応は同意できない。まずは、不起訴になることを願っています」

一方、警察は、赤ちゃんの死因は首を圧迫されたことによる窒息とする司法解剖の結果も踏まえ、母親を殺人の疑いで再逮捕。母親は逮捕後の調べに対し「生まれたことが他人にばれてしまうと思って、赤ちゃんの首を右手でつかんだ」という趣旨の供述をしていて、「殺していません」と殺人容疑を否認しているということです。
親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご」や様々な事情を抱えた女性が病院以外に身元を明かさず出産できる「内密出産」を受け入れてきた慈恵病院。
蓮田院長は、今回の再逮捕について「私がやりとりした状況からすると、殺人ではないと思っていますので、もし殺人だというのであれば、客観的な証拠を開示すべきだと思います」話します。
また「警察が発表した解剖所見に疑義がある。再逮捕容疑が母親から聞いた状況と矛盾しており、取り調べ自体に不信感を持っている」とコメントしています。
警察は「法と証拠に基づいて適切に逮捕した」としています。














