警視庁元警部補の男が26日、証言台に立ちました。捜査情報を漏らした罪に問われている元警部補、20年以上の警察人生に何があったのでしょうか。
■“犯罪Gに情報漏洩”初公判
警視庁暴力団対策課・元警部補の初公判です。
神保大輔被告(43) 「情報漏洩(ろうえい)をしたことは事実です。すべて認めます。一切争うことはありません」
元警部補は証言台でそう発言しました。
神保被告が問われているのは、捜査対象の関係者に捜査情報を漏らした地方公務員法違反の罪です。
検察 「被告は令和7年4月には不倫により別の係に変更となった」
20年余りの警視庁人生に何が起きたのでしょうか。
検察 「被告人は警察官として捜査中のスカウトグループ『ナチュラル』の事件に関し、捜査用カメラの撮影対象場所23カ所について、その住所等を記載した一覧表を送信。職務上知りえた秘密を漏らした」
裁判では捜査情報漏洩の顛末(てんまつ)が明かされました。
被告は、警視庁が捜査のために設置したカメラの情報にアクセス。その住所や画角が分かる画像を複数撮影し、アプリを使って関係者に送信していたとされています。
その時使用していたのは「Chat Alpha」という、組織の人間の間でのみ使用されていたアプリだったそうです。
長髪に上下黒のスウェット姿で法廷に現れた神保被告は情報漏洩を事実と認めました。
■警視庁に20年…元警部補に何が
9つある警察官の階級のなかで、上から7つめの「警部補」だった神保被告。警察署では「係長」として部下を指導する立場にある階級です。
法廷では“元警部補”の経歴も明かされました。
神保被告が警視庁に入庁したのは2004年。暴力団など反社会的勢力の犯罪を専門とする部署や警察署などを経て、事件当時に所属していた暴力団対策課には2020年に異動しました。
異動後に捜査していたのが、情報の流出先とされる犯罪組織の「ナチュラル」です。
先月には、組織のトップが奄美大島で潜伏生活を送っているところを逮捕されました。その容疑は暴力団へのみかじめ料の支払い。警視庁は組織が暴力団と関係し、金を流しているとみています。
捜査関係者 「逮捕の数日前に、行動確認をしていた。少なくとも1人の行方が分からなくなった。『情報が漏れた』と確信するほどのタイミングだった」
暴力団対策課では「ナチュラル」トップらの捜査で逮捕直前にその居場所が分からなくなり、逮捕できなくなる事態も発生。
被告が捜査情報を漏らしたとされているのは去年4月、不倫が原因で「ナチュラル」の担当を外れた後のことです。
検察 「被告人の使用する事務机から多額の現金が発見された」
被告の事務机などからは現金数百万円が見つかったといいます。また、その一部からは「ナチュラル」関係者の指紋が発見されました。









