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2026年8月21日 11:51
列車見張り員が進入可能の合図を運転士に送る 「中継員」と連携取れず 東武事故

 20日、栃木県の東武鉄道・新鹿沼駅で「特急スペーシアX」に作業員4人がはねられ死亡しました。運転士は作業員の退避が完了したという合図を確認したと証言しています。

■事故当時、線路の除草作業を…

近くに住む人 「救急隊が担架をおろしたので人身事故だなと」

近くに住む人 「私が見たのは3人」

 事故が起きたのは20日。栃木県鹿沼市にある東武日光線・新鹿沼駅で、線路付近にいた作業員4人がホームに入ってきた「特急スペーシアX」と接触しました。事故当時、線路の除草作業を10人編成のチームで行っていたということです。

 除草剤などを入れる背負い式のタンクでしょうか。割れているように見えます。

 4人は意識のない状態で病院に運ばれましたが、いずれも死亡が確認されました。50代から60代の男性作業員です。

■見張り員の動きに質問集中

 東武鉄道の会見では事故の原因を巡り、2人の見張り員の動きに質問が集中しました。

東武鉄道 施設部 佐藤晃一部長 「作業時は『中継見張り員』と現場にいる『列車見張り員』が相互に、列車が来る・来ないの確認をし、安全を担保することになっています」

 東武鉄道は、事故現場から300メートル離れた踏切に「中継見張り員」を配置、さらに駅に近い場所にも「列車見張り員」を配置して、作業員の安全確保を図っていたといいます。

 しかし、最初に列車の接近に気づくべき「中継見張り員」は…。

佐藤部長 「中継見張り員は列車が来た時、旗で合図をしなければいけないが、合図をしたかは、現在確認が取れていません」

東武鉄道 広報部 中田光一課長 「連絡・意思疎通ができるような状況ではなかった。要は、そういう状況になかった」

佐藤部長 「(Q.それは何で?)それをよくよく確認したい」

■運転士に「進入可能の合図」

 現場に近い「列車見張り員」にも、不可解な点があります。

 特急の運転士に対し「進入可能の合図」を送っていたことが、会見で明らかになったのです。

佐藤部長 「(Q.合図は退避を確認したうえで出す?)そうです」 「(Q.退避したと列車見張り員は認識?)おっしゃる通り」

東武鉄道 運輸部 亀山昇司部長 「何をもって了解合図を出したのかは、現時点では私どもも把握していない」

 合図できる状況になかった「中継見張り員」と、特急に進入許可を出した「列車見張り員」。今後の事故調査で大きな焦点になりそうです。

 事故からおよそ4時間半、運転が再開しました。

 事故に遭ったスペーシアX号には、およそ50人の乗客と乗員がいましたが、けがはなかったということです。

(2026年8月21日放送分より)