イランへの攻撃再開に備え、「全爆弾の母」と呼ばれる巨大兵器の使用をアメリカ軍が検討しているとの報道も。トランプ大統領の狙いはどこにあるのでしょうか。
■イランに“全爆弾の母”検討
アメリカ トランプ大統領 「イランの問題をさっさと片付けよう。あっという間に終わる」
「イランのことはすぐ終わる」。ここ何カ月もの間、何度も繰り返されてきた言葉ですが、その兆しはありません。果たしてこれは戦況を変えるのでしょうか。
キャスター ベッキー・アンダーソン氏 「CNNが独自に入手した情報では、トランプ政権はイランに対して、いわゆる『全爆弾の母』を使用することを検討しています」
「全爆弾の母」は異名。正式名称は大規模爆風爆弾、頭文字を取って「MOAB」と呼ばれる兵器です。
ザカリー・コーエン記者 「軍はトランプ大統領に様々な選択肢を示しています。よりレベルの高い目標への攻撃が話し合われるなかで、MOABの使用について言及されたといいます」
MOABとは、どのような爆弾なのでしょうか。
アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「MOABは通常戦力、つまり核兵器以外で最も爆発力を持った爆弾。小型の核爆弾と同じくらいの破壊力を持っていますが、通常戦力なので放射線は出ない」
重さはおよそ10トンあり、戦闘機や爆撃機には搭載できず、輸送機で運ぶ必要があります。2003年にアメリカ空軍が開発しました。
ただ、実戦で使用されたのは、公に確認されている限り1回だけ。第1次トランプ政権下の2017年、アフガニスタンにあった過激派組織「イスラム国」の地下トンネルに対してです。
CNNによると、地中深くに核施設があるとされるピックアックス山への攻撃計画に、MOABの使用が盛り込まれているといいます。ただ…。
ザカリー・コーエン記者 「興味深いのは、MOABは地下深くまで貫通するように設計されていないこと。地下深くにあるかもしれない施設を破壊する能力はありません」
■けん制か?トランプ氏狙いは
では、使用を検討する狙いはどこにあるのでしょうか。
明海大学 小谷哲男教授 「MOABの使用を検討しているという情報をあえてリークして流すことで、イランに対する圧力を強める、そういう側面の方が強いのではないか。今、イランがホルムズ海峡で再び船舶を攻撃する頻度が増えてきているので、それを牽制(けんせい)するという意味合いでおそらく流した情報戦ではないかと思う」
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