
7月28日に起きた地震で断層が出現した熊本県八代市の田んぼ。地面がずれる瞬間を捉えた監視カメラの映像から、新たに分かったことがあります。
(田中杜旺アナウンサー)
「断層が出現した田んぼにかけられていたブルーシートがはがされました。かなりの段差があって、地震の規模の大きさを感じます」
10月18日、八代市宮地町の田んぼの調査に訪れた東京大学の安藤亮輔准教授。地震発生メカニズムの専門家です。

(安藤准教授)
「断層が動いたときの現場での記録、残っている跡を調べています」
近くの監視カメラが捉えた田んぼに断層が出現する瞬間の映像。活断層により地面がずれる瞬間を捉えた映像は、世界的に見ても貴重なものだといいます。

この田んぼでは、縦方向に約80センチ、横方向に約1メートルのずれが生じ、近くの住宅は大きな被害を受けました。
(住民)
「元々はまっすぐしてました。ここ弓のようになってますよね、だんだんこっちに下がってきて、ちょっとこっちに押されているような感じです。ドンって上がって、こう下がって落ちたのかなって感じます」
活断層による地面のずれ方を調べることで、対応した構造物の建設に繋げられるとしています。
また、新たに分かったことがあるといいます。地面がずれ動くスピードです。
(安藤准教授)
「今回ここで一番大事だったのは、地表付近がずれ動く速度というのは、ほとんどよく分かってなかった」

動き始めから止まるまでのスピードは約1秒。地下深くで断層が割れることによる揺れとは別に、地面がずれ動くことによる揺れが襲ったことが分かるといいます。
監視カメラが捉えた映像では、トラックが1度目の大きな揺れの約5秒後、2回目の揺れが起きていることが分かります。
(安藤准教授)
「地震の強い波を励起する断層面は、比較的深いところに埋まっていると考えられていた。だけど、ここ(地表付近)で1メートル毎秒と、比較的、速く動いたので、強震動の生成は、浅いところまで、ちゃんと考慮すべきということが分かった」
こうした調査を繰り返すことで、地震予測の精度を高めていきたいと考えています。

(安藤准教授)
「10年(で地震が起きたことの予測は)は、本当に難しいです。今後、研究が進めば、そういう時間スケールも含めて予測できるようになればいいなと思っています」












