
陸上400mと100mハードル、2つの熊本県中学記録をもつ中学生が天草市にいます。倉岳中学校3年の笠松悠花さん。グラウンドには、滑らかにハードルを飛び越え、颯爽と駆け抜ける笠松さんの姿がありました。

「走るのは楽しいし、自己ベストを更新した時とか、そこを超えられた時が一番うれしいです」
そう笑顔で語る笠松さんは、7月に開催された熊本県中学総体で100mハードルに出場。

決勝では後続に大きく差をつける走りを見せ、13秒80という熊本県中学記録で優勝を飾りました。
8月には沖縄で開催された全国大会でも実力を遺憾なく発揮し、上位に食らいつく粘りの走りで3位に入賞。表彰台に上がりました。

「目標は3位入賞だったので、結果としては良かったかなと。スタートが遅れちゃって、後半ちょっと追い上げられたんですけど、2位までは届かなかったので、悔しかった」
目標を達成しながらも、さらなる高みを目指す姿勢こそが、彼女の強み。

「かなりスピードもついてきてる中で、ピッチが最後まで落ちないというところは強みかなと思ってます」とクラブチームの代表でもある父・勇介さんは評価します。
笠松さんの活躍は、100mハードルだけではありません。
「幅跳び、三段跳び、短距離、ハードルと、たまに中長距離400mとか」
そう話す通り、彼女は様々な種目に取り組んでいます。「たまに走る」という400mでは、記録会で56秒24のタイムを記録し、熊本県中学記録を更新し、県記録を二つも同時に保持するという快挙を成し遂げました。
抜群の身体能力の裏には、家族の存在があります。笠松さんは5人きょうだいで、両親も含めて全員が陸上経験者という、まさに「陸上一家」。小学校から陸上を始めた彼女は、全国大会に出場する兄と姉の姿を追いかけ、支えられてきました。

「全国大会にどう臨んでいくかとか、モチベーションが上がったり、声かけしてもらったり」と笠松さん。きょうだいで切磋琢磨し、成長を続ける笠松さん。高校では100mハードルに力を入れたいと話します。

「日本のトップでも戦えて、世界にも出ていけるような選手になりたい。オリンピックに出場したいなと思います」
天草から世界へ。いくつものハードルを飛び越え、大きな目標に向かって駆け抜けます。
(「くまもとキラリ星」11月21日放送)













