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2026年3月25日 18:39
原因の調査続く…熊本市電の追突事故から1年 安全確保の現状は

 熊本城・市役所前電停で停車していた熊本市電の車両に、別の車両が追突し、15人が重軽傷を負う事故から1年。熊本市の大西一史市長は25日、熊本市交通局から乗車し、熊本城・市役所前電停までの安全点検作業に同行しました。

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大西市長
 「信号や指さし確認のポイント、スピードメーターの見方であるとか、確認をできるようになったと説明を受けました」

 この1年で、電停との距離を示す新たな路面標示や速度計の設置など安全運行に向けた取り組みが進められています。一方、国の運輸安全委員会による事故調査は継続中です。

 今年2月に発表された中間報告では、原因のひとつとして、後続車両の速度超過があげられていますが、運転士は「停車させるべくブレーキを操作したものの、十分に減速しなかった」とも話していて、ブレーキが利かなかった原因と考えられているレールの付着物について、鑑定が進められています。

 また、2024年には扉を開けたまま走行するなど1年間で重大事故2件を含む13件の運行トラブルが発生。2度にわたり、国から改善指示が出されました。

利用者
「これ(市電)がないと生活が成り立たない」
「市電もそうなんですけど、バスとかももちょっと運転が荒いなと思うことはあ「ちょっと安全管理はして欲しいなとは思います」
「怖いって言えば怖いんですけど、私たちとしては利用するしかないので、そこは市の方で努力して少しでも良くしていただければとは思います」

 これまでに交通局は、運転士への指導の在り方や運転士の負担軽減に向けた運行体制の改善にも取り組むとしたほか、安全管理のためのチェック体制も整えるとする報告書を提出しています。

熊本市交通局
「事故・インシデント等をなくして、お客さんに安心安全にお乗りいただく環境にならないといけないかなと思っておりますので、そういった日が、ずっと継続できるように取り組んでいきたい」

 25日、安全点検の同行を終えた大西市長は「安全に対する取り組みは、以前にも増して確実に行われるようになったと感じました。二度と事故をおこさないように市民の皆さんの信頼を一つずつ取り戻していくこと、確実なものにしていくことが再生への道だと思っています」と語りました。

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