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2026年4月16日 18:44
熊本地震「本震」から10年 記憶をつなぎ風化を防ぐ…各地で追悼の祈り

 熊本地震の「本震」から10年を迎えました。

 本震では、南阿蘇村で大規模な土砂崩落があり、長さ700m、幅200mにわたり崩れました。この崩壊で、JR豊肥線、国道は飲み込まれ、そして、阿蘇大橋も落ちました。

 今も、橋げたが残されていて、震災遺構となっています。

あの日から10年

 熊本地震の本震では、阿蘇大橋が崩落する大規模な山崩れに巻き込まれ、大学生の大和晃さんが一時、行方不明となりました。

母・忍さん(当時)
「たとえどのような姿でもこの手で抱きしめてあげたい」

 懸命な自力捜索の末、川底で晃さんを見つけ出しました。

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母・忍さん(当時)
「ひかるー。もうちょっとよー、頑張ろうねー」

 あの日から10年。本震が起きた16日午前1時25分にあわせ、現場を訪れた母・忍さん。晃さんに思いをはせました。

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「いてくれて当たり前だった息子に10年会えてないんだなって、声も聞けないんだなって、触れることもできないんだなって」

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 震度7の揺れに見舞われ、9人が犠牲となった西原村では、キャンドルに追悼の祈りが込められました。

 「皆さん、おはようございます。きょうは熊本地震から10年を迎える日です」

 さらに、中学生が村民に地震10年を伝えました。村を元気づけるための防災無線。

 10年前にも、中学生が取り組んだ防災無線。記憶の風化を防ぐため、子どもたちが自ら考え、当時を再現しました。

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中学生
「震災の時に隣近所で助け合った小さなエピソードは、今も私たちの心の支えになっています。その思いを忘れず、日々の生活の中でお互いに支えあっていきましょう」

 山とともに水力発電施設が決壊し、9世帯が被災、夫婦2人が亡くなった南阿蘇村立野の新所地区でも、地域住民らが祈りを捧げました。

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当時区長だった山内さん
「私たちが生きている間、自分たちの子孫に必ず残していく、それが一番大事なんじゃないかなと」

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 熊本市では、追悼式が行われました。

 遺族46人や木原官房長官などが参列し、当時被災した高校生4人が誓いの言葉を述べました。

「震災から学んだ命の尊さと支え合いの大切さそして人と人とのつながりの力を胸に刻み、これからを生きていくことを、ここに誓います」

 亡くなった278人への鎮魂の祈りが捧げられました。

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