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2026年4月15日 11:00
熊本地震から10年「ブルーインパルス」ラストフライトに込めた故郷へのエール

 熊本地震から10年。4月11日、熊本に希望を届けた航空自衛隊のブルーインパルスの隊員のなかに、特別な思いを持って臨んだパイロットがいました。

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 ブルーインパルスは、宮城県東松島市にある松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。アクロバット飛行の専門チームです。現在、パイロット10人で構成されています。

 航空自衛隊に入隊後、戦闘機パイロットとしての厳しい訓練を積み、さらなる選抜を経て、ようやくブルーインパルスのパイロットになることができます。

 松永大誠3等空佐は熊本市出身。防衛大学校から航空自衛隊に入隊し、2年半前にブルーインパルスの一員となりました。

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 「戦闘機パイロットを目指す操縦学生として、パイロットの卵として選ばれた年くらいに、熊本の震災を経験して、1年後に熊本復興飛翔祭でブルーインパルスが熊本の空を飛んでいる映像を見て、熊本の方々がその飛行で元気をもらっている姿を見て、こういう仕事もあるんだと、ブルーインパルスのパイロットを目指しました」

 ブルーインパルスは6機で演技を行います。最高時速1040キロ、機体と機体の距離は最短90センチ、かかる重力は最大で地上の約6倍という過酷な環境。急上昇し、ダイヤモンドの形を維持しながら4機が回転する「トレイルトゥダイヤモンドロール」や、機体同士でクロスし十字架を作る「グランドクロスローパス」など様々なアクロバット飛行をこなしていきます。

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 松永さんが任されている2番機は、隊形を変える際のスピードの基準となり、美しい飛行を見せるために重要なポジションです。1番機の班長の指示を受けて、迅速に隊形をとることが重要になります。

 パイロットの任期は原則3年。松永さんのブルーインパルスのパイロットとしての最後の任務が、熊本での展示飛行になりました。

 「自分の故郷は熊本ですし、熊本がこれから発展していくのが私の願いでもありますので、それに携われるようなイベントに参加できたことを本当にうれしく思います。今後、熊本のみなさんも頑張れるいいきっかけになればと思います」

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 そして、4月11日。松永さんたちが操縦する6機の機体が熊本城や熊本市中心部、最大震度7を2度経験した益城町や南阿蘇村など熊本の空を舞いました。

 まさに、10年前の地震から懸命に復興を進める故郷へ届けたエールでした。

 飛行を終えた翌日、熊本県庁を訪れた松永さん。今回のフライトで一番衝撃を受けたのは、熊本城二の丸広場だったと語りました。

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 「二の丸広場は緑色という印象だったんですけども、人が多すぎて真っ黒に見えて、めちゃくちゃ人来てるなって、率直な感想でした」

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 「地震から10年経って、それまで自分たちがどれだけ頑張ってきたのかを、また振り返っていただきたかった。そして、これからどうやって熊本を発展させていければいいか、気持ちを一つに、新たに考えるような1日にしていただければ、ありがたいと思います」

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