
内密出産の法制化を「ルールなく…いずれ事故や事件に」院長が国会で訴え
2025年12月16日
東京都に初めて「赤ちゃんポスト」が設置されてから1年で、20人の乳児が預け入れられたことが分かりました。一方、熊本市の慈恵病院は、懸念の声をあげています。

賛育会病院
「ベビーバスケットに20名の赤ちゃん、そして内密出産対応として7名の方々にご利用をいただきました」
東京都墨田区の賛育会病院が2025年3月末に設置した親が育てられない子どもを匿名で預かる「ベビーバスケット」。賛育会病院によりますと、19人は出産当日に、1人は産後2日~3日で預け入れられていて、全員、大きな健康上の問題はなかったということです。
一方、2025年度の慈恵病院への預け入れは、前年から半減していて、賛育会病院のベビーバスケット設置によって、東日本からの利用者が減少したと推測されます。
賛育会病院は、様々な事情を抱えた女性が病院以外に身元を明かさず出産できる「内密出産」にも取り組んでいます。
1年間で59人から相談を受け、話し合いや病院側の検討会の末、7人が内密出産を行ったということです。
この点について、慈恵病院の蓮田健院長は次のように述べました。
「いかに実家の両親に知られたくないかというのは、半ば命懸けですので、そのことを理解されれば、内密出産認定会議というのは存在しないはずです」
また、賛育会病院が出産費用を利用者負担としている点についても懸念を示しました。

「賛育会病院に相談されたけれども、お金が払えないということで、彼と一緒に熊本に来たんです。熊本に来た段階で高血圧が重症だったので、緊急帝王切開で出産になりました」
病院の都合で女性の期待に応えないのは危険とし「賛育会病院の手法が全国に広がれば、内密出産そのものの信用が失われる」と懸念を示しました。