
高い支持率を維持する高市内閣。来たる解散を見据え、衆院選熊本選挙区の構図も固まり始めています。

支持率8割超え。小泉内閣に次ぐ歴代2位の支持率を誇るとも報じられる高市内閣。熊本県内では、次期衆院選に向けた動きがにわかに活発になっています。
2日、社民党県連は、熊本3区で橋村りかさんを擁立する方針を固めました。福祉や教育の充実を訴えて、去年の衆院選にも立候補し、前自民党国対委員長で現職の坂本哲志さんに敗れています。
熊本1区は、今年の参院選でも熊本選挙区で立候補した立憲民主党の鎌田聡さんが立候補する意向を表明。
鎌田さん
「相手を攻撃する武器があるところは、相手にとっても脅威ですから、まずそこが狙われるのは明らかですよね」
争点化したいとしているのが、健軍駐屯地に配備予定の長射程ミサイルで、反対の立場を取っています。
熊本1区の現職は元防衛大臣で長射程ミサイル配備の根拠となる安保3文書の策定に携わった、自民党、木原稔官房長官です。
今年の参院選にも立候補した参政党の山口誠太郎さんも出馬の意向を示しています。
熊本4区は与党対決に。現職は高市内閣で閣僚入りを果たした自民党・金子恭之国土交通大臣。対するは、高市内閣で連立与党入りした日本維新の会の矢上雅義さんとなる見込みです。
矢上さん
「今回の自民、維新の連立は、あくまでも政策実現の連立であり、選挙協力まで含んだところのものではないと考えております」
県内野党から「内閣の支持率が高い今のうちに解散するのではないか」との警戒の声も上がるなか、当の高市総理は―
「今はもう、解散ということについては、考えている暇がございません」
経済対策をはじめとした公約実現が最優先としています。
早期解散の可能性は?
早期解散の可能性について、政治学が専門の今井亮佑崇城大学教授は次のように話します。
「解散には大義が必要と言われるが、大義はあると考えている。政権の形が変わったということです。公明党は連立から離脱して、維新が閣外協力で加わりましたので、自民党と維新で政権を担うのがいいのか、それ以外の政党で政権を担うのがいいのか、これを信を問うというのは、十分大義になりうると思います」
「ただ、解散したとしても、自民党は勝てる保証はない。確かに内閣支持率は高いのですが、7月の参院選の最大の争点は、物価高対策でした。その物価高対策に何らかの効果的な策を打たない限り、自民党に投票する人は増えないだろうと思います。当面は、物価高対策を盛り込んだ補正予算案の成立に向けて全力を尽くすということになるだろうと思います」












