
5シーズンぶりに熊本ヴォルターズに帰ってきた石川海斗選手。プロとしてのこだわりを聞きました。
ヴォルターズの司令塔・石川海斗選手。ここまで1試合平均5.3アシストで、チームを支えるポイントガードとして役割を果たしています。
「僕が熊本で過ごした2シーズンはコロナ禍でもありますし、昇格させられなかったところもあって、やりきれなかったのもあったし。去年、熊本と対戦して、非常にタフなチームでいいチームではあるけど、経験や知識が足りないと思っていたので、そこのプラスになれば優勝の近道になると思ったし、一番の大きな決め手かなと思います」
ここまでチームは2勝9敗で西地区6位。B2優勝を掲げるチームに早くも試練が訪れています。しかし、ネガティブに考えていません。
「僕ら勝てないなとも思っていないし、自分らがちゃんとやれば、勝てるよねというふうに思えてきているので。ミスがなくなってくると、チームとしての底上げができてきて勝てるものになってくる、優勝できるチームになってくると思う」
今シーズンはBリーグ史上3人目となる3000アシストを達成。ただ、数字にはあまりこだわりがないといいます。
「チームとして勝つことがすべてだと思っているので、あんまり自分のスタッツを気にしていないのは大きいです。決めてくれる仲間がいるからという結果が出ているので、チームメートに感謝したいし引き続きのばせるようにやっていきたいです」

「勝利のために」練習中にも気づいたことはすぐにチームメートに伝えます。勝てる集団になるためには「チームのために」という気持ちが大事だといいます。
「チームファーストであること、自己犠牲をもつことというのがすごく必要だし、12人いたら12人がすっきりバスケットをすることは不可能だし、いまチームのためにみんなが犠牲心を払ってやっているからこそ、徐々によくなっている。そこが0がゼロになるとは思わないけど、もっと少なくなると、本当に優勝できるチームになってくると思います」
そして、勝利と同じくらいこだわりを持っているものが―

「道具は、僕はバッシュがこだわりがすごくあるので」
今シーズンのホーム開幕戦では右足は緑とオレンジ、左足は青とピンクのシューズ。ピンク一色のピンクヴォルフェスでは、ピンク色のシューズ、神戸戦では鮮やかなオレンジ色のシューズ!全部でおよそ100足持っているといいます。
なかにはー

「これは世界に1足しかないシューズで、本当は真っ白なんですよ。自分でオーダーしてペイントしてもらって、紐に色がうつっている。このカラーは世界で1足しかないこだわりがあるシューズ」
好きなピンクと水色のグラデーションでオーダーしました。
ほとんどが元NBAの大スター、コービー・ブライアントモデルで、シューズとしての性能も高いといいます。
「初めてバスケットを見に来た人って、あの人派手なシューズ履いてるから注目しようとか、チャラそうな髪の人がいると注目をしてもらえれば、生半可なことができなくなるので、派手なことをしていると自分のプレッシャーにもなるし。次に試合であの選手、何履くんだろうと、楽しみも増えてくると思うのでそれも楽しんでくれればうれしい」
ブースターのために、チームのために、そして勝利のために。
「このチームは優勝できると僕はまだ思っているので、それは上位チームと戦ってきて『勝てないな』との思いは一つもなかったので、みなさんも信じてついてきてほしいなと思います」
石川選手は10月の神戸戦で右膝蓋骨亀裂骨折と診断されましたが、すでに、ランニングなどを再開。早期復帰に向けて準備を進めています。













