
バス運賃など約630万円着服…熊本都市バスの営業所副所長を懲戒解雇
2025年11月28日
容体が悪化した患者に対し、適切な処置を怠り死亡させた罪に問われている医師の男の裁判で、熊本地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決文などによると、熊本市南区城南町の医師、下田幸嗣被告(68)は、2020年5月、自身が院長を務めるクリニックで、腰の痛みを訴える女性に対し、麻酔薬を注入するなどの治療を実施。経過観察中に、女性が大声で臀部の痛みを訴えるなど容体が悪化したにも関わらず、適切な処置をせず、死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。
熊本地裁の中田幹人裁判長は「医師として基本的かつ重要な注意を怠り、生じた結果は重大」としたうえで「罪を認め反省し、遺族へ賠償金の支払いの見込みがある」などとして、禁錮1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。

被害女性の遺族は「今回の判決が、医師個人の問題で終わることなく、安全な医療が提供されるきっかけとなれば、亡き母も大変喜んでくれると思います」とコメントしています。