
熊本市電の全国交通系ICカード決済を継続へ 廃止方針から転換
2025年11月28日
熊本市電の決済手段について、熊本市は機器更新に高額な費用が必要なことを理由に全国交通系ICカードでの決済を来年3月末で廃止する方針を示していましたが、一転して、引き続き利用できるようにすると、28日に開会した市議会で大西市長が明らかにしました。

大西一史市長
「市民や利用者のみなさまにとっての利便性の向上とコストの適正化を総合的に判断し、全国交通系ICカードが利用可能な機器に更新することといたしました」
市民などへのアンケートで、利用継続を望む声が多く集まったことや、当初2億円と試算されていた更新費用がおよそ1億5000万円と大幅に縮小される見込みとなったことが、今回の方針転換につながったということです。
大西一史市長
「バス会社と同じような形にした方が、少し安い、1000万くらい。なんですけれども、利便性を考えると、少し金額がかかったとしても、国の補助など色々なもの含めて、ある程度吸収できる」
この方針に基づき、機器の更新経費を来年度の当初予算案に盛り込み、市議会に諮る予定です。

なお、全国交通系ICカードをめぐっては、熊本県内のバス5社は去年11月に廃止しています。タッチ決済対応のクレジットカードやくまモンのICカードは、市電・バス共に利用できるということになります。