
ボクシング元WBCミニマム級王者の重岡優大さんが、熊本市にカフェをオープンしました。
午前8時すぎ、1人淡々とオープンの準備を進める重岡さんの姿がありました。

「楽しみの方がありますけど、1人なので不安ですよね。リングも1人であがりますけど、1人で戦っているわけじゃないじゃないですか」
熊本市中央区上水前寺に24日にオープンしたカフェ。自家焙煎のコーヒーを提供します。まだ慣れない手つきで試行錯誤の日々です。
「おいしいコーヒーもいっぱいあるし、それと比べたら…という話ですよね。でも、比べちゃうんですよね。自分と上の人たちを、まだだなって。まだまだだなって」
店を開けると、少しずつ、お客さんの姿が。同級生も駆け付けてくれました。

元IBF世界ミニマム級王者で弟の銀次朗さんは、去年の世界戦後に意識を失い、開頭手術を受けたことで現役引退となりました。
近くでサポートするため、優大さんも引退を決断。このカフェは、これまで応援してくれた人に直接、感謝を伝えることができる場で、療養中の“弟の居場所”でもあります。
「これで終わりにしたらダメだろと思って、銀次朗のことを忘れさせるわけには兄としていけないと思って、重岡兄弟を忘れさせないためにもカフェをやろうと思って」

店名は「Shinonome coffee」。夜明け前の東の空が明るくなることを指す「東雲(しののめ)」。兄弟で思わぬ引退という、つらい現実もありましたが、明るい未来を切り開くという意味が込められています。
「本当に心は真っ暗だったんですよ。お先、真っ暗というか、先が見えていないというか。どういう人生になるんだろう。でもこのカフェのことを考えると、ちょっと明るくなってきてて、このカフェが完成するころには、その夜は明けているのかなって」
多くの人にやすらぎの時間を。これからは、1発1発ではなく1杯1杯に思いを込めて。優大さんの新たなステージが幕を開けました。
「心はボクサーのままですけど、穏やかに、カフェなので、殴り合いの話なしに、楽しい時間をここにくるお客さんと過ごせたらいいなと思います」













