
現職市議が逮捕・起訴される事態となっている熊本県八代市の新庁舎建設を巡る汚職事件で、真相究明を進める百条委員会が17日に開かれ、中村博生前市長が証人喚問されました。
この汚職事件をめぐっては、八代市議の成松由紀夫被告らが、前田建設工業が代表の共同企業体が工事建設を請け負えるよう便宜をはかるなどした見返りに、現金6000万円を受け取ったあっせん収賄の罪で起訴されています。
評価基準案は市長も“了承済み”?
これまでの百条委員会で、当時の担当職員などが証言した内容によると、2019年、中村前市長が庁舎工事の入札は総合評価方式で進めるよう担当課長に直接指示。

その後、担当課で評価案を作成したところ、当時の副市長が「2~3日預からせてくれ」と発言。
その後、財務部長を通じて担当課に示された案は、当初のものとは大きく変更され、前田建設工業に有利なものとなっていました。
担当課の職員は疑念を抱いたものの、上長から「これは『天の声』であり、一言一句、変更しないよう」指示を受けたということです。
当時の副市長は、前回の百条委員会で、次のように述べていました。
(元副市長)
「(案を預かった)2~3日の間に成松市議とは会っています。(評価基準案は)元々、成松市議から持ち込まれたものです」
前田建設工業に有利な評価基準案は、成松被告から渡されたと証言。さらに……

(元副市長)
「市長も了解済みということを(成松市議から)言われたと思います」
「了承した覚えはない」「知らずに承認した…」

17日の百条委員会で、成松被告に「了解したと伝えたのか」と問われた中村前市長は、次のように述べました。
(中村前市長)
「了承してません。私は了承した覚えはない」
一方、評価基準の最終案について、副市長から確認を受けたことは認めましたが…
(委員)
「最終案は具体的には見てない?」

(中村前市長)
「しっかりは見ていない。はっきり言って、分からないものが多いので、自分の判断でできるようなあれじゃないし(細かいことは)知らずに承認した」
(委員)
「傍聴席、どよめきが起こってますよ」
詳細を確認しないまま承認し、前田建設工業に有利なものであったかどうかは、分からなかったと証言しました。













