
熊本県のインフルエンザ患者数が警報レベル 例年より1カ月早く
2025年11月27日
全国的に猛威を振るっているインフルエンザ。警報レベルを超えた熊本県内の現状とはー
熊本県によると、72医療機関から報告された11月17日から1週間の患者数は前週の約1.8倍となる2363人で、今シーズン初めて警報レベルを超えました。感染は急激に増えています。
(済生会熊本病院感染管理室長)
「当院で検査の方が多くなってきたのは、2週間ぐらい前からで、入院患者が増えたのは先々週末ぐらいから、急に増えた」
熊本県内のインフルエンザの患者数を去年と比較すると、1ヵ月ほど早く流行入りしていることが分かります。
年代別では、14歳以下が全体の76%を占める1792人で、県内の小中学校などでは学年閉鎖22、学級閉鎖が70と前週より大幅に増加しているということです。
インフルエンザの流行が1カ月ほど早い理由は…

(済生会熊本病院感染管理室長)
「変異株が流行っているから、というのが1つ。今まで罹患したり、打ったワクチンでできている免疫とも違うと、鍵と鍵穴がきっちり合わないみたいな感じで、ずれた形で100%の効果が出ない」
それでも、重症化を防ぐためにはワクチン接種は有効だということです。

(済生会熊本病院感染管理室長)
「今はA型ですけど、年が明けてB型とかが流行る可能性もありますし、今からでも遅くないと思うので、ワクチンも検討していただきたい」
手洗い、うがいなどの感染症対策のほか、バランスの摂れた食事や十分な睡眠も重要です。