
「くまもと大好き大使」として活動しているSKE48の井上瑠夏さん。熊本地震から10年を迎えた4月、熊本を案内するツアーガイドに挑戦しました。故郷への思いとは―
「熊本城の復旧もまだ続いていますし、豪雨の災害もあったりして、変わってるようで、変わってないんだなって。こういう出来事を忘れてはいけないなって、熊本に帰って、現状を見るたびに思います」
菊池市出身の井上瑠夏さん。デビューした10年前は、中学3年生でした。その年の春に経験したのが、熊本地震です。
「受験勉強をしていたときに『ドーン』という音とともに揺れが来て、急いで食卓のテーブルの下に隠れました。大きな地震を経験するのが初めてだったので、親に言われてヘルメットをかぶりながら、少し泣いていたのを覚えています」
4月14日夜の前震から28時間。16日未明の本震のときは、就寝中でした。父親の声で目を覚ますと、愛犬2匹を抱えて外に出たといいます。
「信号や見るものすべてが、真っ暗な街中が、揺れているのを見たときは、すごく衝撃的でした」

不安を抱えながら、車中泊避難を経験。このときの経験が「アイドルになりたい」という思いを強くしたと語ります。
「何もできない自分がもどかしくて…」
地震から半年後、SKE48のメンバーとしてデビューすることに。拠点を熊本から名古屋へ移しました。
「当たり前の日常は、当たり前じゃない。私にできることは、元気や勇気、希望を届けること。皆さんに笑顔を届けるのが、自分の活動の中でのモットーになりました。『私も頑張ろう』って思ってもらえるような存在になれたらいいなと思って」
去年夏には、熊本で凱旋コンサート。今回のガイドツアーに向けては、県内各地のガイドにインタビューをしたり、観光スポットやアクティビティを紹介してきました。

「名古屋で活動している私にとって、熊本以外のファンの方に熊本の魅力を伝えたいと、ずっと思ってました。今回、伝えたかったのは、熊本城を通して見える、熊本地震のこと。そして、熊本が前に進み続けているんだよ、ということです」
4月11、12日のツアーで、肥薩おれんじ鉄道や地震からの復旧工事が進む熊本城などを案内した井上さん。今後も、熊本の魅力を発信し続けたいと考えています。
「熊本に来てくださった方が元気になったり、『私も頑張ろう』って、私のガイド姿や今日の熊本城を見て感じてくれたらうれしいな、という気持ちでいました。熊本のことをまだ知らない方が「熊本に行ってみたい」と思ってくれたり、行きたいと思っている方がもっと行きたくなるような魅力を、発信していけたらいいなと思います」














