
熊本県の作付け面積が全国の9割以上を占めるい草。ただ、度重なる災害で、産地は苦しい状況が続きます。
「2年続けての災害で、気持ち的にというか、精神的にやられました」

八代市のい草農家、吉住忍さん。7月の地震では、い草の乾燥小屋と織機がある小屋、それぞれが被害を受けました。
「これ全部、スレートが曲がって壊れてしまって、窓も曲がってしまいました。地震の時は、ぐちゃぐちゃ、織機が向きが変わってました」

去年は水害にも遭いました。
「もう踏んだり蹴ったりというか、まさか2年続けて、こんな災害に遭うと思わないんで。水害からもうすぐ1年というところで、今から頑張って、い草、畳生産頑張っていかなんばんという時に、この地震に遭ったので、みんな2年続けてで、メンタルというか、気持ちが折れましたね」

今、来年の収穫に向けた苗を育てています。
「毎年8月10日、盆前には植えていたんですけれども、今回は熊本地震があったので、準備ができず、8月の下旬、8月の25、26日ぐらいに植えました。いつもより、だいぶ、地震で遅れました」
吉住さんは、い草農家たちが入る部会の部会長でもあります。被害を受けた農家たちのことを懸念しています。
「65歳前後の高齢の方が、あと何年ぐらいできるかわからないということで、断念。再開をですね、倉庫を建て直したり、い草を再開するのを断念されたという話も聞いているので、い草農家の作付けや軒数が減るんじゃないかと心配しています」
熊本県の統計によりますと、県内のい草生産農家は、50年あまり前は1万戸を超えました。それが2024年は260戸ほどに。作付け面積も、ピーク時は約6600ヘクタールありましたが、300ヘクタールほどにまで減っています。

「落ち込んでばかりはいられないので、い草生産のみんなと協力して頑張って、少しでも国産表を生産して、いい国産表、畳をみなさん、消費者のみなさんに使ってもらえるように頑張っていくしかない。それだけだと思います」
苦境に立つ八代のい草生産者。前を向いて歩んでいます。












